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空気イオンとは
マイナスイオンの生成形態
マイナスイオンの発生要因
マイナスイオンと静電気
マイナスイオンが多い場所
空気中のイオンパランス
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マイナスイオン生成のメカニズム と
身の回りのマイナスイオン
⇒ 空気イオンとは

気体内のプラスまたはマイナスに帯電した微粒子(酸素分子など)を空気イオンという。正に帯電しているものがプラスイオン、負に帯電しているものがマイナスイオンだ。空気イオンはその大きさによって、原子イオン、小イオン、中間イオン、大イオンの4つに大別される。それぞれ生体や環境への効果の度合いに差がある。

(注)「原子イオン」:プラス原子イオンは原子が電子を失ったもの。マイナス原子イオンは電子が他の中性原子に付着したものを指す。大気の上層のみに存在するといわれる。

「小イオン」:電子または原子イオンが核となって、周囲の気体分子を引き寄せて集団となったもの。

通常、分子の数は10〜30個といわれている。運動度は高速で、生体への効果が最も期待できるイオンといわれる。
「中間イオン」:小イオンと大イオンの中間の運動度を持つ。

低い湿度においてのみ発生し、地表近くの大気には存在しない。

「大イオン」:電子や小イオンが霧や挨などの微粒子に付着したもの。

質量は小イオンの1000倍程度。運動度は遅く、小イオンにくらべ生体への効果は低いが、空気の浄化には適している。

⇒ マイナスイオンの生成形態

大気中の宇宙線や放射線が空気中の分子に衝突したとき、この分子から電子が放出される。放出された電子は空気中の酸素や炭素などの分子に吸着してマイナスイオンとなる。さらに空気中の水分子と結合して次のような安定した状態で存在する。 @ABのO2−、CO3−、NO3−、は中性の分子が電子を受け取ったことをあらわす。COH−は赤外線の効果などで空気中の水分子が電気分解をうけたときに発生する。(H2O)nの「n」は水分子の数をあらわし湿度などにより変化する。

マイナスイオンの発生要因

自然現象の中でマイナスイオンだけを生成するものがある。滝などの水しぶきが発生するところにマイナスイオンが多く生成されるレナード効果もそのひとつだが、そのほか地殻の放射性物質や宇宙線などによっても生成される。

(1)レナード効果:水滴がさらに小さな水滴に分裂するときなどのように、水がその表面積を変えるとき、分裂した水滴自身はプラスに帯電し、周囲の空気はマイナスに帯電する。これをレナード効果(Lenard's effect)という。

水滴の表面には電気二重層が常に存在し、水滴表面はマイナスに、これと接する外側の空気はプラスに帯電している。分裂などで新しい水面が空気に触れると、電気二重層のため、空気中のプラスイオンが水滴面の外側に奪われる。このため結果として空気はマイナスに帯電し、マイナス(空気)イオンが生成される。

(注)電気二重層:固体と液体など2つの異なる相が接触したときに、その境界面にプラスとマイナスの電荷が分子レベルの距離を隔てて存在する状態をいう。


(2)エマナチオン:地中にはラジウム系の物質(ウラニウム、ラジウム、アクチニウム、トリウムなど)が広範囲にわたって存在し、この崩壊物質が気体となって地殻を通して現れたものが「エマナチオン」とよばれる。エマナチオンは、大気中に出るとさらに崩壊するが、このときにアルファ線、べーター線、ガンマー線を放出して空気をイオン化する。気圧が高気圧から低気圧へ変化するときにマイナスイオンが発生するのは、地中のエマナチオンが空気とともに地表に出てくるためだ。

(3)紫外線や太陽光線一紫外線は大気を通過するときに気体を強くイオン化する。また太陽光線の光電効果(固体にある波長の光があたると電子を放出する現象)により、イオン生成が行なわれる。

 
マイナスイオンと静電気
 
空気中の電気が、空気が乾燥しているために行き場が無く、金属などの物質に溜まってしまったものを静電気という。人がその物質に触れると放電する。空気中にある程度の湿度がある場合は、電気はそのような物質には溜まらずに、空気中の細かい水滴に付着してイオンとなる。このうち負の電荷在もったものがマイナスイオンだ。
 
マイナスイオンが多い場所
 
自然のマイナスイオンは森林や滝などに多く存在する。通常、緑の多い郊外ではプラスイオンが1立法センチあたり約500個、マイナスイオン約1500個、一方、都会ではプラスイオンが約1200個、マイナスイオン約800個程度存在しているといわれる。いろいろな場所でのマイナスイオンの測定値は表のとおり。
 
空気中のイオンパランス
 
空気中のイオンの発生は白然のさまざまな現象によって起こるが、多くはブラス、マイナス両イオンが対になって発生する。ただし、自然現象の中でレナード効果などマイナスイオンだけを生成するものがあるのに対して、プラスイオンだけを生成するものはほとんどないため、本来、イオンの割合はマイナスイオンの方が多くなる。しかし、実生活の周辺での測定値をみると、プラスイオンが多いのに気付く。これは大気汚染などで重イオンの再結合によってマイナスイオンが消失し、イオンバランスが崩れてきているためと考えられる。



(表)マイナスイオンの測定値
(1立方センチあたりの個数)
測定場所 マイナスイオン プラスイオン
@滝 2800
-
A森林 2000 1000
B多摩川 270 120
C木造の部屋 2100 1400
Dマンションの部屋 1500 2200
Eゲームセンター 30 40
Fオフイス - 500
G交通量の多い道路 1800 2700
H工場の多い地区 500 2000
(注)@は滝から10mの位置、Bは多摩川の川べり。 原則として晴天、湿度40%〜60%の条件下。 (参考資料「マイナスイオンの秘密」菅原明子著
 
マイナスイオンFAQ
 
(1)「森林」森林にはマイナスイオンが多い。その理由は、樹木が根から吸収した水分を葉から蒸散させるときに、多量のマイナスイオンを発生させるためと考えられている。また森林の地面が常に湿っていることも大切な要因だ。

(2)「風」風が吹くと、空気中の水分子のクラスターが粉砕され、このときマイナスイオンが発生する。これが換気したときの清涼感の理由でもある。

(3)「タバコの煙」相当高濃度のプラスイオンを含む。このため周囲のマイナスイオンが中和されて減少する。一般に、人が部屋に居ることによってもマイナスイオンが減少するが、タバコは、「1人の喫煙によるマイナスイオンの消失は、100人の在室による消失に匹敵する」といわれる。

(4)「銭湯」銭湯にはマイナスイオンが多いといわれる。これはお湯を流したり、シャワーを使ったりすることでレナード効果が生じるためと考えられる。ただし一般家庭のお風呂では、狭いので湿度がすぐに上昇してマイナスイオン発生に必要な細かい水滴が減少するため、多くのマイナスイオンは期待できない。ちなみに、マイナスイオン発生のための湿度条件は相対湿度40〜60%が理想とされる。