効果的なウオームアップ 脱水症状と水 
効果的なウオームアップ
 
ある調査結果によれば、全米で毎年新しくゴルフをはじめた人全体のうちの62%が、ゴルフによる何らかのけがや身体の不調を訴えています。その中でも第一位を占めているのが腰痛です。
ゴルフだけに限らず、その人のライフスタイル(たとえば普段の生活での極端な運動不足、車の運転やオフィスなどで長時間同じ場所で座る、立つなど)での身体の動きや姿勢が知らずに腰痛を増徴させている場合も十分に考えられ、楽しいはずのゴルフで自分の腰を、より一層痛めることをしているかもしれません。 間違ったスタンスのとり方、準備体操なしでのフルスイング、膝を伸ばしてのティーアップなどどれをとっても、過大な負担を腰にかけています。ティーアップのときは腰からではなく、必ず膝からまげるようにしてみてください。 腰にかかる負担が軽減します。こんな小さな事でも驚くほど違いがあるのです。 また、準備運動をする事の重要性はゴルフをしている人であれば既に体でわかっていると思いますが、十分な筋肉のウオームアップにより、安全にプレーできるだけでなく、突然のぎっくり腰も防ぐことが出来ます。


私のお勧めウオームアップのひとつですが、
1、クラブの両端を両手で握り頭の上にのばします。
2、それを一気に胸の位置まで下ろすと同時に、右膝を胸の位置まで上げます。(息を吐く)
3、右足を下ろし、再び1、に戻ります。
4、2、に戻り今度は左膝を上げます。(息を吐く)
5、1、から4、を繰り返します。
 
 
フルスイングをするとき起きる遠心力はクラブの重さも加わってそうとうな負荷が体の中心に集まります。これに絶えられるだけの筋力(主に腹筋、背筋)がないと容易に腰を痛めてしまう、ということは皆さんも想像できると思います。それを養うには定期的な筋力トレーニングがもっとも効果的です。近年では、それなしでは完璧なスイングはありえないという説まであります。プロには必ずトレーナーがついているというのに何の不思議はありません。 またそれに順ずるストレッチは、強くしなやかな筋肉をつくり、そしてそれは筋肉のためだけでなくコントロールさ れた跳びや、飛距離をのばすためにも役立つのです。
脱水症状と水
 
一般的にゴルフは歩行が中心で、ほかの運動に比べると強度の低いスポーツといわれています。運動強度だけを見てみるとそう言えるのかもしれませんが、普段の運動頻度が低い人にとっては、大きな運動力になるはずです。日常生活で起伏のある10キロを徒歩で歩いたりしませんから。

楽しみながら適度な運動をすることは、健康な心身を保つためにも有意義なことですが、ケアを忘れては、怪我や不慮の事故を誘発することにもなりかねません。
ゴルフでの事故の統計で興味深い過去数年間のある統計結果から、特に中高年ゴルファーのプレー中の事故の報告内容を見てみると、クラブやボールなどによる外傷や、腰・膝痛など慢性過労性なもの、「生活習慣病」(「成人病」のこと)からくる内科的なものからの事故が多くあげられています。
特に内科的なものの中では、驚くことに「脱水」に関する事故がもっとも多く、およそ半分の割合を占めています。続いて心臓発作・脳卒中と続きます。

熱中するあまり、つい水分を取ることを忘れてしまいがちですが、プレー中などに十分な水分補給を行うことが、「脱水」症状からくる事故防止に最も効果的だと思います。

内容としては、Pi-Water社のように身体に吸収しやすい質のよい水や、2-2.5倍程度に水で薄めたスポーツドリンクがよいと思います。(通常の濃度では、糖分が多すぎる可能性があります。)また、運動中に不向きな飲み物としては、お茶類やコーヒー、これらは利尿作用があるため避けたほうがよいかもしれません。
汗をどの程度かいたか、また、プレーの長さ、天気などにも左右されますが気がついたときにこまめに水分補給しましょう。